「室井さん。答えてくれ。俺はあんたの言う事だけを聞く」これからのリーダーのはなし
タイトルは、「踊る大捜査線」というドラマ、映画に出てくる主人公・青島のセリフです。懐かしいです。個人的には結構好きなシリーズです。
たしか同じ作品の中で、「リーダーが優秀なら組織も悪くない」という青島のセリフもありました。
今日は、ぼくが思う”これからの時代のリーダー”的な話を書きます。タイトルの室井さんが当てはまるかは、分かりませんけど。
X世代とZ世代
リーダー的な人がいるってことは、周りにチームがあるはずです。チームを考える上では、そこにいる人のことを把握しておきたいです。そこで、世代の話をしてみます。
世代論で分けて個人の特性を決めつけるのは好きではないのですが、一方で、統計・傾向的にはそれなりに納得できる部分が多い気がしています。
X世代 (読み)エックスセダイ
1960年代から1980年代初頭までに生まれた世代で、個人主義的傾向が強いといわれ、ミージェネレーションともよばれる。
Z世代
「1990年代後半から2000年生まれの世代」
「Z世代最大の特徴は、デジタルネイティブとして時代の最先端を生きている」
「様々な価値観から自分に合ったものを選び、自分だけの独特の個性を育てていきます。」
ちなみにXとZの間に、Y世代やミレニアル世代というのもあるらしいのですが、今回は割愛します。
Z世代の特徴
とあるセミナーで聞いたZ世代の特徴ですが、言葉を選ばずに書くと、
「『自分の本当にやりたいこと』『自信のあること』『心からのめり込める事』に取り組むと凄い力を発揮するが、『他人から言われて嫌々取り組むようなこと』は本当に苦手でポンコツ」
だそうです。
X世代以前くらいの人間からすると、信じられない行動パターンを持つことが多いそうで、例えば「言われたことを言われた通りに実行ができない」「人のやっている姿を見て真似をすることが全く出来ない」「忍耐が絶望的に出来ずすぐに辞めてしまう」という感じだそうです。
ぼくが思うリーダー像
X世代から見ると信じられない特徴かもしれず、受け入れ難いことから、行動を変えさせるように働きかけたくなるかもしれません。でも、人の行動を変えることは容易では無いだろうし、変えてはいけない“芯”なような気もします。変えることが容易でないなら、それを受け入れた上で、活躍できるような環境を整えるのが良いのではないでしょうか。
これからの世代が「『自分の本当にやりたいこと』『自信のあること』『心からのめり込める事』に取り組むと凄い力を発揮する」のであれば、それを見つけられる環境、それに集中できる環境、それ以外の負担を減らしてあげられる環境を作れることが、これからの時代に求められるリーダーに必要な資質だと信じています。
チームにいる個人のことを理解せず、自分の価値観でしか見ず、その価値観を押し付ける。自分の過去の経験だけで判断し、行動や想いを制御して統制しようとする。これからの時代に、そんなリーダーがいるチームが上手く回るなんて考えづらいです。
おわりに
ぼくがX世代なので、X世代目線で書いてしまった感はあります。世代でくくられて、不快に思われた方がいらっしゃったかもしれません。なにか嫌な思いをされた方がいらっしゃったら、ごめんなさい。
一方で、この世代の話を差し引いても、VUCAな時代に必要なリーダーシップは変わらないと思います。冒頭の室井さんがこのリーダー像に当てはまるかは人によって判断が分かれるかもしれませんが、“自分の信念を持って働く青島”を認めて陰ながら支える姿は、今回書いたリーダー像と重なる部分があると、ぼくは思います。リスペクトしあえるリーダーとチーム、こういうチームが増えていくといいなあと思います。
おわり。
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