比喩がすき
ぼくは、比喩表現が好きです。個人的に好きな比喩表現の特徴をまとめてみました。
回りくどいところがすき
比喩だと、結論だけをシンプルで言わないことになります。結論を想像はさせるんだけど、それ以外の余白というか無駄というか余地というか、そういうものを含ませる感じになります。それが好き。聞いている方は、面倒くさいと思うときもあるかもしれない。けれど、それも含めて好きです。
性格悪いですね。
奥ゆかしいところがすき
例えばラブソングなら、「好き」「愛してる」なんて言葉を出来るだけ使っていない方が、個人的にはグッと来ます。
例えばこれとか
君は毎朝 ボクの横にいて また勝手なことをたくらんでる顔をする
(毎朝、ボクの横にいて。)
これとか
会いたいんだ今すぐその角から
飛び出してきてくれないか
夏の魔物に連れ去られ 僕のもとへ
生まれた星の元が違くたって
偶然と夏の魔法とやらの力で
僕のものに なるわけないか
(高嶺の花子さん)
想像させる感じがすき
奥ゆかしさとも近いですが、受け手が自由に解釈できる余地が残ります。
「これってこう言う気持ちなのかな?」
「それってこういう意味かな?」
「相手との関係は、こうなのかな?」
「このあと、どうなるんだろう?」
これが楽しいです。
思いもよらない気づきがすき
想像からの続きかもしれませんが、比喩表現を味わうことで得られる、思いもよらない気づきも好物です。以前職場で、今の組織の事業を“SL”に喩えたことがあります。
“停まる駅が決まっている”
“出来るだけ正確に駅に着かないといけない”
“レールの上を走らないと脱線事故”
“蒸気機関を操る様な職人技が必要”
などの特徴を関連付けてみると、「なんかそうだね!」という気づきを得た経験もあります。
おわりに
改めてまとめてみると、色々あるもんですね。また、結論を急ぐ空気を感じる今の世の中と逆行している感じがします。喩えるなら「ウサギとカメ」。
もしかしたら、最後はカメの方が早く?目的地に到着できるかもね。おわり。