『掛け算人材ゲーム』を考案した
“掛け算人材”という概念をご存知でしょうか。この“掛け算人材”の第一歩を踏み出すためのワークショップ?ゲーム?を思いついたので、記録しておきます。
掛け算人材とは
3つのキャリアを掛け算して大三角形をつくる。「大」というところがミソです。「大」三角形で希少性を飛躍的に高めて、100万人に1人の希少性をゲットしようという話です。
「100万人に1人」は壮大な話に聞こえますが、3つのキャリアを掛け算しよう!には、夢と現実の狭間的なロマンを感じます。
日本で働く人が、掛け算で希少性を高めるきっかけを作れたらなあ。と思い、対話のネタにもなりそうなゲームを考えました。
(ちなみに、まだ実績はありません。)
『掛け算人材ゲーム』
狙い
- 掛け算で希少性を高めるってどういうことか気づいてもらう
- 育むべき自分の希少性は何か考えてもらう
- 考えた希少性について客観的に見てもらう
ターゲットユーザ
「キャリアに行き詰まりを感じている人」や「キャリアの複線化を考えている人」「自分の希少性を高めたいと思っている人」などが、主なターゲットユーザです。
用意するもの
ポストイット、人数分のペン、ホワイトボードや模造紙(発表用)
やり方
- ターゲットに合う20人くらいを集めます。
- 「これは自分だけだ!」と思う経験や、スキルや、特性や、思考性や得意なことなどを4つ、ポストイットに書き出してもらいます。
- ドラフト会議の如く、1人1枚ずつ、全体に向けて順番に発表してもらいます。同じ内容の人がいれば、聞いている人は挙手をします。
- 挙手が無ければ20人に1人なので「1/20」、挙手した人と自分を合わせて10人なら「1/2」、という様な“希少性の人数比”を、各自ポストイットの片隅に記録します。発表した人と、それを聞いて挙手した人の両方とも、その人数比を記録してください。
- 全員の全てのポストイットに人数比が記録されるまで、発表を続けます。
- 各自、自分のポストイットに書かれた“人数比”の値を、全て掛け合わせます。
- 例えば「1/20 × 1/10 × 1/5 × 3/20」なら、概算で「20,000人に3人」の希少性(の種)がある、と分かります。
- 最後に全員分を貼り出して、感想や今後の豊富を述べ合ったり、参加者同士でタッグを組むと発揮できる力は無いかなど、自由に対話してみましょう。
想定される効果
自分の希少性の度合いや、何が希少かを少しでも把握することで、キャリアを考える助けになると想定しています。
もちろん、集まった集団の特性やスキルの偏りによってその希少性が本当にあるとは言い切れないですし、その希少性がキャリアの役に立つとも限りません。ですが、個人がその後のキャリアを考えるきっかけには出来るのではないかと目論んでいます。
おわりに
組織内の勉強会や、キャリア開発のイベント、ワークショップのアイスブレイクなどで『掛け算人材ゲーム』活用してみてください。やってみた感想を送ってもらえると、とても喜びます。ぼくも、実施できた際には、様子や感想を追記します。
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