「心理的安全性」への誤解
新型コロナウイルスの影響で、人との接触を8割削減、という目標が出ました。にも関わらず、世の中には、働きに出ざるを得ない人がたくさんいます。医療従事者の方や各所で対策を練られていらっしゃる方々には、本当に頭が下がります。感謝しかありません。
そんな中で、ぼくに全く別の“禍”が飛んできました。「『心理的安全性』への誤解禍」です。
ことのはじまり
僕の周りにも、通常通りの出勤を命じられた知人がいます。一見すると、不要不急の業務を担当しています。本人はこの出勤命令に、とてもモヤモヤしている様子。自分の身の危険もさることながら、皆が一丸となって接触を減らしていこうという空気感の中で、不要不急に思える業務で出勤しなければいけないことに対して申し訳ない、と彼は言いました。ぼくは、とても共感しました。
そして事件は起こる
そんな話題を、とあるバーチャルな会合で出しました。
「仕事に対する覚悟が足りない」
とある人が言いました。
それに対してぼくは、こう返しました。
「覚悟が必要なのは理解するが、その意見は悲しい。彼の気持ちに寄り添っていない。」
同じ人から、さらにこう返ってきました。
「仕事に対しては責任と覚悟が必須。覚悟が無いなら逃げても良い。しかし名指しで私を批判するのはひどい。ここには心理的安全性がない。これ以上批判するなら私は会合を抜ける。」
「心理的安全性」への誤解
悲しさを表明するのは批判か。異なる意見を述べるのは批判か。心理的安全性が無いのは、感情を出せない場、互いに異なる意見を交わし合えない場の方じゃないのか。仲良しクラブと、心理的安全性のある場とは違う。自分と異なる意見があることを認めて受け入れつつ、感情を素直に吐露し合い、それでいて建設的な話が出来てこそ、心理的安全性が保たれていると言えるんじゃないのか。
ただ、「これ以上批判すると抜ける」と脅迫めいたことを言われている手前、こんなことを言うと本当に会合を抜けられてしまうかもしれない。
そんなことを思って、今のところは何も言えずにいます。
おわりに
こんなモヤモヤを抱えたまま、週末を過ごすことにとても耐えられず、ブログに吐き出してしまいました。すみません。
テレワークで遠隔だから分かり合えないのか、そもそも本質的にずれてしまっているのか……まあ、後者な気がしていますが。とりあえず週明けに、その会合のオーナーとも話してみるつもりです。続報は、ここではしない予定です。
わっと吐き出して多少、気持ちが楽になりました。最後までお読みくださった方がいらっしゃいましたら、本当に感謝します。ありがとうございました。
おわり。
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