朝令暮改の良いところ
朝令暮改
「朝令暮改」って言葉がありますね。“朝出した命令を夕暮れ時に改める(なんて、何て当てにならないやつだ)”的な意味だと理解しています。
何となく言わんとしていることは分かるのですが、俊敏さを求められる現代、必ずしもダメなことでは無いと思っています。
だめなパターンいいパターン
朝令暮改がダメっぽいところは、言われた方が振り回される、納得行かない、信用が置けない、疑心暗鬼になる、という感じでしょうか。毎日やられると、狼少年ですね。
でも、本当に命令を変える必要がある場合も、ありますよね。周りの状況が変わったとか、思ったよりも命令の効果が早く出て、守り続ける必要性が薄くなったとか。
迅速に現状を把握しているからこそ、その日の内に命令を変えることが出来る、というのは、VUCAなの時代のあるべき姿な気がします。
このとき、命令が変わった背景や狙いを真摯に伝える必要は、あると思いますが。
言葉が良くないので変えよう
ということで、「朝令暮改」あらため「無意令改」に変えたほうが良いと提言します。“意図無く命令を改めることは良くないことだ”という感じのニュアンスです。
漢字選びのセンスがイマイチですね。とにかく、「朝令暮改」って言葉を悪者にし過ぎないようにしたいです。
おわりに
そもそも、「命令に従って動く」という価値観自体に、疑問を抱いてはいるのですが。
まあ、命令でなくとも「朝言ってることと違うじゃないか!」みたいな事態に遭遇した際、いきなり否定的に反応せず、朝言ったことと夕方言っていることの違いに潜む背景や根拠、判断基準を問いかけるようにしたいと思います。
その結果、根拠も判断基準もあやふやだったなら、「当てにならないやつだ」と思って行動してみることにします。
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(これは、良い「朝令暮改」な気がするんですけどね)