ドライブと音楽と矛盾とワイパー
ドライブが好きだ。
あまりなにも考えずに、ただマシーンの如く周辺情報を集めて認識して、判断して操作する。そこにスパイスの様に、お気に入りの音楽を流し込む。マシーンだから感情は無いのに、音楽という感情たっぷりの液体を注ぎ込む。でもマシーンは壊れない。逆に、何かが生まれそうな矛盾。深夜の高速道路、目的地に向かって、ただ疾走する。
あるいは、前方に注意しながらも、同乗者との会話を楽しんだり、たまにはお菓子を頬張ってみたり、簡単に食事を取ったりもする。その裏には、やっぱり音楽が揺らいでいる。キーはメジャー、流行りの音楽。弾むような空気。休日の一般道路、道中もレジャーの切れ端、たまに誤ってワイパーが動く。