発散と収束のあいだ ~ダイコンスクラム~

働き方改革?生産性向上?そんなことよりまず全員が幸せに働ける世界にしよう。「チーム」「信念」「感情」この3つの大切さを日本中に広めたい。思考と感情をダンプし、自分の輪郭を明らかにする。心理的安全性を高める哲学とか解説ポエムとか、アジャイルなマインドとか

『ナッジ』透明なひじでエルボーバット

“ナッジ”という言葉をご存知でしょうか。恥ずかしながら最近知ったのですが、「あれ“ナッジ”か!」と目からウロコなことがありました。

 

 

ナッジ

(説明)

ナッジ(nudge)とは、直訳すると「ひじで軽く突く」という意味です。行動経済学や行動科学分野において、人々が強制によってではなく自発的に望ましい行動を選択するよう促す仕掛けや手法を示す用語として用いられています。

 

ナッジ:株式会社日立総合計画研究所

 

(事例)

例えば、ある大手スーパーは消費税が3%から5%へと上がった際、「5%オフセール」ではなく「消費税還元セール」と題したセールを実施しました。これは増税分の損失を回避したいという消費者心理を利用したナッジ的な販売促進策といえます。

 

ナッジ:株式会社日立総合計画研究所

 

(ぼくが好きな“ナッジ”はそれじゃない)

「損したくない」という消費者心理を付いているのが“ナッジ”、というのは分かります。でも、ぼくが好きな“ナッジ”はそうじゃないんだ……!

 

(事例その2)

1999年のことだ。アムステルダムスキポール空港は経費削減のため、男子トイレに目を付けた。床の清掃費が高くついていたからだ。

そこで、小便器の内側に一匹のハエの絵が描かれた。その結果、なんと清掃費は8割も減少した。

(中略)

スキポール空港の場合、「人は的があると、そこに狙いを定める」という分析に基づいて、小便器を正確に利用させたわけだ。

 

行動経済学で人の心を操る現代の魔法「ナッジ」とは何か | ノーベル経済学賞セイラー教授の「発明」 | クーリエ・ジャポン

 

(ぼくの好きな“ナッジ”はこれ。さっきとの違いはなんだ)

ショッピングモールや駅のトイレにも、的がありますよね。ぼくにとっては、これが“The ナッジ”。でも、1つ目の事例との違いはなんだろう……

一つ可能性として思ったのは、「損したくない」は理性に働きかけていて、「的を狙う」は本能に働きかけている(感じがする)というところ。本能に働きかけた方が、人は抗えない感じがするし、より気づきづらいような気もします。気持ち良いくらい綺麗に操られてしまう感じ。前者が「ひじでコツンと小突く」だとすると、後者は「透明なひじでガツンとエルボー」くらいの差を感じます。

 


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おわりに

“ナッジ”を応用しようと企む際は、透明エルボーのパターンを目指したいと思います。

 

まずは、人の本能について、もっと知るところからかな。

 

お題「最近知った言葉」